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二月・三月花ざかり ウグイス鳴いた春の日の 楽しい時も夢のうち |
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五月・六月実が成れば 枝からふるい落とされ 近所の町へ持ち出され 何弁何合量り売り もとよりすっぱいこの私 塩に漬かってからくなり シソに染まって赤くなり |
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七月・八月暑いころ 三日三晩の土用干し 思えば辛いことばかり それでも世のため人のため しわは寄っても若い気で 小さい君等の仲間入り 運動会にもついてゆく ましていくさのその時に なくてはならない このわたし |
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九月・十月秋の日々 山はもみじやかえでが色づいて 里の庭々秋の声 ふたたび仲間は おにぎりやシソに 巻かれて旅に出る わたしはさびしく樽の中 |
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十一月・十二この月に 山には雪がちらちらと 里には木枯らし吹き荒れて 庭ではペッタンペッタン餅をつき 樽の中ではブルブルと 私はふるえて年を越し |
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正月元旦年明けて 書き初め 羽根つき コマまわし 家で家族が笑顔で雑煮たべ 梅のがふくらんで 花の香りを待ちながら 私は樽の中より おめでとう |
| ゆずりの里 |